まだまだ聴かせてほしい

これはお父さんが、今のジュニアより若かった頃、
カイマナビーチホテルのハウツリーラナイで
「オータサン・トリオ」として出演していた時の写真。

この写真を見るたびにお父さんは
「僕以外のふたりは、もう死んじゃったの」と、
とても寂しそうな顔をする美麗華旅行團

「年とったら、女の人に全然相手にされなくなった」
「オータサンってまだ生きているの?って聞く人もいるらしい」
「周りにいた友達がどんどん死んじゃう」

老いてしまったことを、お父さんは嘆く。

「次はボクの番美白針
「来年日本に行くかって?そんなに生きていられたらね」
「ジュニアとボクのCDをレコーディングするなら
早くしないとボクもう弾けなくなっちゃうよ」

笑いながら、そんなことばかり言う。

「そういうコト言う人に限ってCleen
100まで生きるんだからね、お父さん。
あと30年もありますよ!
目指せ、ビル・タピア!ですよ」と私が言うと

「何言ってるの。アッハッハ」と笑う。

「お父さんは若い頃悪いコトいっぱいしたでしょ?
だからバチが当たって長生きするのよ。
ツミホロボシっていうのをしなくちゃね」という私の毒舌に、
ニヤっと、ちょっとうれしそうな、困ったような顔をする。

お父さんは、また新しいCD制作に入った。
私の大好きな曲もリストアップされている。

情感たっぷりのお父さんのウクレレ、
まだまだ聴かせてほしい。


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